家具・雑貨プロダクトデザイン専攻
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家具 FURNITURE DESIGN
使う人の視点に立ち
共感できるデザインで家具をつくる家具は私たちの生活を支え、部屋を彩り、生活を豊かにしてくれる用具です。この専攻では、住宅や商業施設などの多様な場所と目的に合わせた家具デザインを学びます。家具デザインに必要な発想や、一人よがりで終わらせない人間工学、心理的なアプローチを通じて、使う人の視点に立ったデザインを追求します。
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雑貨 GOODS COORDINATE
豊かな生活を目指し
身近なものにこそ優れたデザインを私たちの身の回りにある、文房具やキッチン用品、など、生活を豊かに便利にする雑貨。雑貨のデザインを通して、自由な発想を形にしていく過程を体験しながら、形・機能・素材・色・コストなどのバランス感覚を磨きます。モノに対する視点だけでなく、それを使うヒトのくらしにも目を向けます。
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プロダクト PRODUCT DESIGN
生活を支える工業製品を
幅広い視点で探求する照明や家電製品、情報通信端末などの生活を支える工業製品のデザインを通して、新しい技術や素材、生産性やコストを学習し、リサーチ方法やプロモーションの知識を身につけます。様々なプロダクトの構造や機構を学習し、コンピュータだけでなく手を使った造形トレーニングをすることでデザイン力を向上させます。
Work学生作品
STUDENT’S VOICE学生の声
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- 高校 → FDS入学
- デザイン経験なし
間田 淳大
福岡魁誠高校出身
FDSは先生も生徒も明るい学校で、いろんな人と気軽にコミュニケーション取りながらデザインできています。入学してからは、自分が好きか嫌いか、 自分にとっていい形なのか悪い形なのかの判断力を鍛えることに注力しました。ありがたいことに卒業制作では金賞と銀賞をとることができましたが、当然その作品に対しても好き嫌いはあります。100人中100人が気にいるものを作るのは不可能です。だからこそ、少しでも多くの人が自分が好きなものを好きだと言ってくれるようにデザインを続けています。 デザインって楽しそうに見えるけど、大変なこともたくさんあります。だからこそ好きだったら続けていけるはず。まずは体験してみてください。
1年生ながら実寸の家具を制作。ラインの美しさや細部のディティールまでこだわった。
一本の線に物をかける、物の流れを利用したコートハンガー。
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- 高校 → FDS入学
- デザイン経験なし
近藤 千夏
大川樟風高校出身
小さいころから好きだったものづくりを仕事にしたいと思いFDSに入学しました。FDSには個性のある先生や生徒が多いのですが、年齢や性別関係なく意見を言い合い、笑い合ったりしています。授業では実際にモノを作り、日々知識が増えていくので、内装や家具、雑貨などを見るのが前より楽しくなりました。私が作ったものを見たり触れたりした人が温かい気持ちになれるものを作っていきたいです。最初は全く上手くいかなくて当然だけど、それでも作り続け考え続けていけば、少しずついろんなことができるようになっていきます。
1枚のダンボールからできているスツール。裏面には三角錐の空洞が空いており、表のフラットな座面との対比が特徴。
食卓を和ませる箸置きをテーマに制作。鳥が羽休めをしている様子をカタチにし、忙しい現代人の食事時間にほっと一息つけるような箸置きに。
GRADUATES卒業生インタビュー
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家具だけでなく空間やインテリアコーディネート、色彩などを幅広く学べたことが力になっている
家具メーカー 企画・開発(高野木工株式会社)
堤 照典祐誠高校卒業後、2007年福岡デザイン専門学校入学。卒業後、高野木工株式会社入社。家具の企画開発から展示会ブース設計、カタログ等の企画まで幅広く行う
家具メーカーで椅子やソファやテーブル類を中心とした企画開発に携わっています。デザインや構造を考案し、図面を起こし、工場で加工の技術も身につけながら試作品を製作しています。自分がデザインした商品が、世の中で使用され、顧客に評価を得られ、会社の成長に貢献できることに仕事のやりがいを感じます。家具だけにとどまらず、デザインした家具を魅せ伝えるための展示空間の演出やパンフレットのデザインを行うこともあります。そんな時には、FDSで家具以外の空間のデザインやインテリアコーディネート、色彩の勉強が1年生の時に幅広く学べたことはすごく役に立っています。これからデザイナーを目指す方に大切なことは、探究心を持って技術や知識を身につけ、めげずに諦めないこと、工夫をすること、新しいことに挑戦することです。理想やこだわりを持ってデザインを学んでください。
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MESSAGE講師メッセージ
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頭の中のイメージに実際触れるようになると、様々な発見があります
品川 武士
プロダクトデザイナー / 家具デザイナー株式会社木季工房を経て、2006年シナガワデザインスタジオ設立。メーカーへの家具デザインや特注家具のデザイン設計・プロダクトデザイン・アートディレクションを手がける。
家具デザインの授業では、家具をたくさん作り、たくさん壊します。と言っても技術の授業ではありません。イメージを確認するためにプロトタイプや模型を作ります。頭の中にあったイメージに実際触れるようになると、造形的な面白さや構造の難しさなど、様々な発見があります。手を動かして見えてくる課題を一緒に解決しながら授業を進めていきます。デザインを教えているつもりでも、教わる事がたくさんあります。デザインにおいて立場は関係ありません。ノートの端に書いた小さなアイデアが面白いデザインに変化することがありますが、本人は気づかない事も。些細な事でも見逃さず、お互いデザイナーとして話し合う事が大切なんだと思っています。
自分が「いいな」と思うものに周りの人も「いいね」と思ってくれると嬉しくなります。デザインも共感が大切だと思います。
価値観が合う人と出会って、自分の感覚を信じてください。 -
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新しい見方をすれば、これまでとは違う世界が広がっていきます
安田 大信
プロダクトデザイナー / 家具デザイナー福岡大学経済学部経済学科卒業後、福岡デザイン専門学校入学。卒業後、照明メーカーにて照明器具のデザイン、設計を行う。2008年より福岡デザイン専門学校専任教員。個人としてもプロダクトや家具のデザインを手がけるほか、不定期でグループ展を開催している。
ふだん何気なく使っているシャープペンやノートなどの文房具、スマートフォン、デジタルカメラ…。私たちの身の回りはたくさんのモノで溢れています。それら生活の中で必要とされているモノ1つ1つに興味・好奇心を持ちよく観察すること、それがプロダクトデザインを学ぶ第一歩です。今までとちょっと見方を変えて見てみると身の回りには新しい気づき(デザインを考えるヒント)がかくれています。モノだけでなく人の行為や社会のしくみの中にもたくさんの気づきがあふれています。その気づきから生まれたアイデアをカタチや機能だけでなく、社会的背景まで含めてデザインしていきます。
新しい見方をすれば今まで目に留めなかったところにこれまでとは違う世界が広がっていきます。1人のデザイナーとして、1人の生活者として、その新しい世界の中で一緒に学んでいきましょう! -